ダポキセチンの効能

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ダポキセチンは、早漏改善効果が期待される薬剤です。早漏は、性交時に早期に、または女性がオーガズムに達する前に射精をしてしまうことをいいます。

自分の意志で射精をコントロールできない状態で、EDなどの性機能障害のひとつとされています。

ペニスの刺激への弱さによる過敏性早漏、過剰な緊張と興奮による心因性早漏、加齢による精子を押しとどめる射精管閉鎖筋の筋力低下が原因の衰弱性早漏に分けられており、日本では100万人以上の方が悩みを抱えているといわれています。

早漏治療を専門に行っている医療機関では以下の3項目に該当している場合になります。

射精がいつも膣内挿入前または挿入後1分以内に起きる

膣内挿入後の射精の遅延はほとんどできない

性行為が苦痛、欲求不満、性行為の回避などの消極的行動

ただし、医学的には早漏と診断するための条件や目安に過ぎず、項目に該当していないからといって早漏ではないということにはなりません。

薬の作用で射精時間を延ばすことはもちろん、女性の希望する射精時間に近づけること、すなわち女性の満足度を高めることが早漏治療の根本といえます。

効果

ダポキセチンは、早漏の原因とされる脳内の神経伝達物質セロトニン量不足による神経伝達物質ノルエピネフリン過剰状態を改善します。

シナプス前細胞のセロトニントランスポーターに選択的に作用で、いわゆるフタをしてシナプス前細胞から放出されたシナプス後細胞のセロトニン受容体には作用せず、余ったセロトニンを再利用するための再取り込みを選択的に阻害することで、放出セロトニン量を増やし、多くのセロトニンを受容体に作用しやすい状態を作っていきます。

「幸福ホルモン」とも呼ばれるセロトニンは、精神の安定、興奮、心地よさ、幸福感をもたらし、神経興奮に関与する神経伝達物質ノルエピネフリンの暴走を抑制し、脳内の神経バランスを維持・安定させる働きから、過度な性的興奮を抑えることができます。性的興奮をコントロールできるようになることで、射精のタイミングか思い通りにコントロールできるようになります。

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